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「ようやくガードタウンについたか・・・」
ガードタウン。エルド大陸で商業で栄えてる街である。しかし・・・
「夜とはいえ、誰も出歩いてないぞ?」
(なにかあったかしら?)
「とりあえず、酒場に行ってみるか。」
そう言うと男は酒場に歩き始めた。酒場に着くとマスターらしき親父がいるだけで客らしき人は誰もいない。
「おっさん、一体何があった?ここにくるまで誰にも会わなかったんだが。」
「旅の人間か?早く逃げたほうがいいぞ。最近、ちかくのサード山脈から魔物が街を襲ってくるから皆逃げちまったのさ。」
「おっさんは逃げんのか?」
「俺はここで育ったからな、この街で死ぬならそれも悪くないさ。」
親父は苦笑しながら、拭いていたグラスを置いた。
「なんなら俺が退治してやろうか?これでも腕には自身があるぜ。」
「無理だ、今までいろいろな戦士がサード山脈から帰ったやつは・・・」
「いないのか?」
「いや、全員帰ってきた。」
「帰ってきたのかよ・・・」
(帰ってきてないのが決まりじゃないの?)
男と剣は呆れてしまう。
「それで、その男たちはどうなってたんだ?」
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