still alone

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「私、一時地元離れるから」 「え!? 何処行くんすか!?」 「無人島」 「無人島!?」 「そ。 皆には悪いけど、私がいない間、頼むよ」 「リナさω…!」 「アリサ、あんたが皆を纏めな。 私がいない間、あんたが総長努めるんだよ」 「リナさω、でも私…!」 「あんたなら大丈夫! 私に負けないくらい皆を引っ張る力があるから。 頼むよアリサ」 「…はい!」 「皆も、私が帰って来るまでアリサに従いな! 分かったね!」 「うぃっス!」 「でも一体どうして…」 「理由なんて大してない。 ただ一人になりたいと思っただけ。 そこに偶然無人島の話を耳にしたってワケ」 「………」 「何みんなしんみりしてんだよ! 別にあんたらに飽きたワケでもないし、あんたらを見捨てるワケでもない。 気まぐれよ気まぐれ」 「分かりました」 「迷惑掛けるね、皆」 「私等はリナさんに何処までも着いて行きます!」 「ありがとう。 明日出発するから、今日はパーっとしようよ!」 「うぃっス!!」 リナ達はその夜、いつもよりちょっと豪華に飲み会を開いた。 普通だったら、なんて身勝手な人なんだって中傷を浴びるとこ。 だけどリナだから皆はすんなり受け入れられた。 リナだから。 翌朝、仲間に見送られてリナは港から発った。 小さくなっていく港からは、絶えず声援が響いた。 リナが見えなくなるまで、皆は手を振り続けた。 「さぁて、無人島、どんなとこだろうね」 地平線を見つめながらリナが呟いた。
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