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俺の横に腰を下ろすといつものふにゃーっとした可愛い笑顔を見せてくれたが、俺の頭は混乱し始めた
「引っ越すって……ドコに…?」
「柚凜のオジさんから聞いてないの?」
良太郎が言う『オジさん』は俺の親父のコト
あの糞禿親父…また俺に内緒で何かしやがったな…[★]
「来週から、桃也、浦之丞、金次郎、龍太、僕…そして柚凜の6人で一緒に暮らすんだよ?」
マジで?
隙あらば俺を押し倒し孕まそうとするあの性欲の塊4人と一つ屋根の下?
冗談…な訳無いか……詐欺師な浦と違って良太郎は正直者だもん
「つか、俺を独占したがるアイツらがよく承諾したよな…」
「うん、最初聞かされた時は取っ組み合いの大喧嘩になったケド…すぐに仲直りしたんだ」
すんごい楽しそうに笑ってんだけど物凄こぇーよ良太郎…
きっとあの必殺技『必殺!菩薩の微笑みバックに閻魔』をやったな
良太郎に逆らえるヤツが居たらそいつはよっぽどの馬鹿か自、殺志願者だ
キレた良太郎はとてつもなく怖い
そりゃーもう、その笑顔を見ただけでウチの若いのが失禁する位の迫力
この前皆が遊びに来た時なんかオッサン達と揉めた桃を止めようとしてとばっちり食らって…柱に後頭部激突そのままズルズルと床にダウン
数秒後 ムクリと起き上がったら物凄良い笑顔
百戦錬磨の若頭 富樫のとっつぁんまでが震え上がる程の迫力があった
「んで…6人で住んでどーすんの?」
「内緒❤」
キモい…キモいよ良太郎……むしろキショい
君のその笑顔が怖いよマジで!!!!
「さ、早く柚凜も荷物を纏めよう?僕も手伝ってあげるから…ね?」
ね?って微笑みながら可愛く首を傾げるな!!
誰かー!!このコの中にいる暗黒神を取り除いてくれー!!!!
抵抗するコトも出来ぬまま無理矢理首根っこを引っ掴まれ 銀杏を抱いたままの格好で俺の自室に強制連行
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