帰宅時間

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只今、縁側の柱に両手両足を絡めしがみつき 必死の抵抗中 さっきの電話の相手はやっぱりアイツらだったらしく… いつの間にか全員集合のてんこ盛り 皆、俺を拉致る気満々だし拘束具がチラチラ見えてるしマジで逃げ出したいんだけどどうしましょう 「男5人と一つ屋根の下で暮らすなんて、ゆー兄ちゃとオカンが許す訳無いぢゃんか!!」 ちなみにゆー兄ちゃは俺の一つ上の従兄で、オカンはゆー兄ちゃの親友と言う名の母親的存在 「何モタモタしてんだ!いつもの柚凜らしくねーぞ!!」 「僕達が柚凜ちゃんに嫌われる様なコトをすると思う?」 「柚の字にとって、親父さんの命令は絶対なんやろ?」 「ゆずりんはボクと一緒に暮らすの!!答えは絶対絶対聞いてないっ!!」 桃浦金龍の順番で俺を説得しようとしているが、俺の意思は固い 目をギュッと瞑り 渾身の力を込めて柱にしがみついた 「いい加減にしないと、怒るよ?」 「ごめんなさい」 良太郎の一声 潔く柱を離し良太郎の足元に土下座&謝罪の言葉 だって身体が勝手に動いちゃうんだもん!! 小中学校は別だったけど…良太郎とは赤ん坊の時からずっと一緒で……恐ろしさが身体に染み付いちゃってるんだよぉー!! ‐ガラッ…‐ あれ?誰か帰ってきた? 玄関の戸が開く音が…… .
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