木の下の少女

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「来るわけないのにねぇ。馬鹿だよねぇ。」 そういいながら、彼女は今まですんでの所で留めていた涙を一斉に流した。 彼女の止まらない悲しみが、暗くなっていく空に溶けていく。 その時だった。 私の友達が突然彼女の膝から降り、私に向かって鳴いたのは。
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