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3年前美咲は祖母を亡くした。
何気ない日常。
祖母との会話。
たくさんの思い出。
それらすべてが突然起きた地震により奪われてしまった。
いまでも目の裏に蘇る祖母の苦悶の表情―。
手を伸ばし何かを訴える口元―。
祖母を亡くし体の傷も癒えてすぐに美咲は家を離れ一人暮らしを始めた。
地震で壊れた家も修理・リフォームされ以前の面影がないにしろ積み上げられた思い出は変わらずに残っている。
それが美咲にはつらかった。
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