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お婆ちゃんの思い出が詰まった家にはいられない…
あたしはお婆ちゃんを…
顔を両手で覆い声を上げて泣きそうになったとき来客を告げるインターフォンの音が響いた。
涙ぐんだ目をこすり玄関を開けると見慣れた笑顔が美咲の心を和ませた。
「ただいま!聞いてよ~今日営業先でさぁ…ってどうしたの?もしかして泣いてた!?」
脱いだばかりの靴を片手に美咲の顔を心配そうに覗き込む男。
「おかえり健ちゃん。
泣いてないよ。あくびして涙ぐんだだけだよ。」
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