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だた美咲は一つだけ健に隠していたことがあった。
それは祖母の死について―
祖母が災害で亡くなったことは美咲から聞いていた。
悲しい記憶を思い出させないようにとあまり聞かないようにしていたが健には気になっていた。
初めて祖母の話しをしてくれた時の美咲の表情。
涙を流し下を向く美咲の表情にはなにか悲しさとは別にどこか自分を責めているように思えた。
さすがに“包み隠さずに”すべてを聞くわけにもいかなかったのであまり深くは知ろうとはしなかった。
玄関でのやり取りを終えいつもどおりの日常に戻る。
二人で夕食を作り他愛のない会話をして一日は終わった。
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