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突然、暗かった夜道が……
一瞬明るくなった……
ーーギァァン!!
「ミナー!!」
ーードン!!
車のけたたましいブレーキ音と共に聞こえた
あの人の叫び声……
その後に響いた鈍い音
それと同時に襲ってきた
強い衝撃と激痛……
何が起きたか
分からなかった……
ーーバタン!
車から降りてきたのは二人の男
「ヤベ~よ……
人ひいちまった……」
「オイ!どうするんだよ……」
「どうするって、俺酒飲んでるからヤバいって!」
「だから、代行呼べば良かったんだよ!!」
焦りながら口論をする男二人
そんな中、私はゆっくりと体を起こすと辺りを見渡した。
私より少し離れた所で、"あの人"は倒れていた……
ーーお兄ちゃん……
私は急いで立ち上がろうとした
けど……
足が動かない……
それでも体を引きずりながら、あの人のそばに行った。
「お兄ちゃん!!」
あの人の体を必死で揺さぶっていた……
けど、反応がない……
「助けて!!」
続けて出てきたのは……
必死の助けを呼ぶ声
その声に驚いた男達は私を見つめた。
ーー助けて!!
必死の眼差しで訴えかけた。
しかし……
「逃げるぞ!」
彼ら出た言葉は"裏切りの言葉"
ーーバタン!ギァァン!
勢い良く走りさる車を見つめていた。
なんで……?
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