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放課後になり、帰宅の準備をしていた時…
『小林さん。』
誰かが私を呼んだ。
振り返ると、同じクラスの朝倉さんがこっちを見ていた。
マキ『何⁉』
黒い長い髪を掻き分けて、凝視している。
朝倉『さっき話聞いてたんだけど、噂の家に行くみたいね?やめた方がいいわ。あそこにはね爬椰子(はやこ)っていう幽霊がいるわ。恐ろしい幽霊よ。』
マキ『何⁉朝倉さんあの家知ってるの⁉』
いきなりの話にビックリした。
朝倉『私、昔から霊感があるの。あの家の前を通った時、吐き気がしたわ。二階の窓から爬椰子がこっちを見ているの。あの家に入ったら確実に死ぬわ。』
朝倉さんは血相を変えて私に語ってきた。
マキ『わかった。その事キミちゃんとかに伝えとく。朝倉さんありがとね。』
朝倉『小林さん怖くないの?』
マキ『幽霊見たことないからわからないや。じゃあね。』
私は家に帰った。
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