デコピン王

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朝、いつものように、顔を洗って鏡をみる。 額のキズが疼く・・・ 決まってあの頃の思い出が、よみがえってくる。 そう『デコピン王』と呼ばれていた、あの頃が・・・ (14歳春、流尾中学) 俺は、デコピンで流尾中を締めていた。 正義感の強い俺は、もちろん、弱い者いじめなど、大嫌いだ。 加えて、強い者にいじめられるのは、もっと嫌いだ。 人には、生まれついての『才能』というものがあり、神様は、私にデコピンを授けてくれたのであろう。 (ビミョー💧) 息をする暇もなく、挑戦者は、俺のクビを・・・いやデコを狙ってくる。 だが、かえりうちだ! ・・・連戦連勝、私は、じきに『デコピン王』と呼ばれることになる。
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