日曜日

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成美が住むこの千音町はそこそこに発展している。 つい最近はショピングモールができたりして駅近くはかなりにぎわってる。 「うわぁ…すごいなぁ~」 アイが思わず声をあげる。 おい、アイ。そんなにきょろきょろしてるとはぐれるぞ。 「じゃ~はぐれないように手をつなごうよ!」 本気でいってるようなので、むやみに断る事はできなそうだ。 あーわかったよ… 手を差し出すといきなりアイは腕に抱きついてきた。 お…おい!いきなり何だよ!? 「へへへ♪この方が恋人どうしみたいでしょ?」 だかアイ、俺が制服着てれば恋人にみえるかもしれないが、俺は今私服、アイはセーラー服… いろいろおかしいと思われそうだ。 「ねぇ!なんか言ってよ!私恥ずかしいじゃん!」 おお、悪い悪い…でもまさかお前にも羞恥心があるとは… 「ひどいよ!私だって『普通の女の子』だよ!? ロボットのどこが普通だよ? 「成美のいじわるっ!」 冗談だって!悪かった!このままじゃせっかくの…~!///……デートが台無しだ。あー!恥ずかしい!! 「そうだね…じゃああそこに売ってるアイスで許してあげる!」 アイが指差した方にはおいしくて評判のアイスクリーム店があった。 ちなみに俺は香澄に無理やり連れてこられて何度かここに来たことがある。 …モノねだるか… 「だめ?」 腕に抱きつきながらアイが上目づかいでこちらをみながら言う。 アイ…だからそれは反則だよ……
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