第6章

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そして、そのまた10分後。 ぶるぶるの周りにいた大勢の警備員は全員、足を押さえ苦鳴を漏らしながら地面に伏していた。 ぶるぶる「とっとと、ここの娘を出せ。そいつがテケテケのハサミを持ってる筈だ」 玄関の扉が勢いよく開き、北上美奈が刀を持って出て来た。 ぶるぶる「お、やっと出て来たな。お前が北上 美奈だな」 美奈「これは一体何!?どういう事!?」 ぶるぶる「お前、昨日テケテケのハサミを持って帰ったろ。それを頂戴しにきた」 美奈「なんでよ!?あれに何かあるの!?」 ぶるぶる「いや、これといって無いだろ」 美奈「じゃあ、何で欲しいのよ!?」 ぶるぶる「ああいう物には人間が持っちゃいけないんだよ。だから、コレクショ……回収してんだよ」 美奈「てことはあんた妖怪あいつの仲間!?」 ぶるぶる「俺はあいつの仲間じゃない、お前を助けたやつの仲間だ」 美奈「え!?」 ぶるぶる「分かったならとっとと渡せ、こっちは朝早く起きなきゃならんのだ」 美奈「そ、そのあんたの仲間に会わせなさい!!そしたら渡すわ!!」 ぶるぶる「……それは出来ない」 美奈「何でよ!!」 ぶるぶる「おそらくあいつがお前と会ったらあいつは困る、俺はあいつを困らせたくないんだ。分かったらとっととハサミを渡せ」 美奈「い、嫌よ!!」 ぶるぶる「……そうか……なら、力付くでも渡してもらう」 そう言ってぶるぶるは銃を北上に向けた。
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