1205人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、そのまた10分後。
ぶるぶるの周りにいた大勢の警備員は全員、足を押さえ苦鳴を漏らしながら地面に伏していた。
ぶるぶる「とっとと、ここの娘を出せ。そいつがテケテケのハサミを持ってる筈だ」
玄関の扉が勢いよく開き、北上美奈が刀を持って出て来た。
ぶるぶる「お、やっと出て来たな。お前が北上 美奈だな」
美奈「これは一体何!?どういう事!?」
ぶるぶる「お前、昨日テケテケのハサミを持って帰ったろ。それを頂戴しにきた」
美奈「なんでよ!?あれに何かあるの!?」
ぶるぶる「いや、これといって無いだろ」
美奈「じゃあ、何で欲しいのよ!?」
ぶるぶる「ああいう物には人間が持っちゃいけないんだよ。だから、コレクショ……回収してんだよ」
美奈「てことはあんた妖怪あいつの仲間!?」
ぶるぶる「俺はあいつの仲間じゃない、お前を助けたやつの仲間だ」
美奈「え!?」
ぶるぶる「分かったならとっとと渡せ、こっちは朝早く起きなきゃならんのだ」
美奈「そ、そのあんたの仲間に会わせなさい!!そしたら渡すわ!!」
ぶるぶる「……それは出来ない」
美奈「何でよ!!」
ぶるぶる「おそらくあいつがお前と会ったらあいつは困る、俺はあいつを困らせたくないんだ。分かったらとっととハサミを渡せ」
美奈「い、嫌よ!!」
ぶるぶる「……そうか……なら、力付くでも渡してもらう」
そう言ってぶるぶるは銃を北上に向けた。
最初のコメントを投稿しよう!