第5章

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いやいや明らかにおかしいだろ………まぁ、いいか。 黒影「次、下南」 李子「…はい…」 黒影「おぉ全部5じゃないか、凄いな」 そう言って黒影は笑いながら下南の頭を撫でた。 李子は顔を赤くしながらも、嬉しそうに目を細めた。 黒影「あ、すまん、ついいつもの癖で」 李子「……大丈夫……です…」 そう言って下南は離れた手を名残惜しそうに見ながら、通知表を受け取り席に戻っていった。 やっべーな嫌われちまったかも、今度から気を付けなくちゃな。 黒影「次、安倍」 清子「は、はい」 黒影「まぁ平均的だな、来期もこれくらい頑張れよ」 清子「はい、それよりも先生。先生が何で顔隠してたかわかりました」 黒影「言うな、分かってる……」 黒影の回りの空気はどよんと暗くなった。 清子「え、わかりました」 そう言って安倍は通知表を受け取り不思議そうに席に戻っていった。 そして、黒影は生徒全員に通知表を配り終わった。 にしても夏風邪が流行ってるんだろうか、顔が赤いやつ多かったぞ。 でも、明日から夏休みだし大丈夫だろ。 黒影「はいこれで今学期は終わりです、夏風邪には気をつけて下さい。では解散」 そして、生徒は帰って行った。
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