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黒影「で、改めて聞くが何の用だ」
九茂「えっとですね、昨日妖怪と体育教師を殺してくれたじゃないですか。そのおかげで外にはマスコミがいっぱい、いますけどね」
黒影「ハハハ、気にすんな」
九茂「えぇ、最初っから気にしてませんよ。そのお礼を渡そうと思いましてね」
九茂はそう言って青い錠剤が一つ赤い錠剤が二つ入ったケースを出した。
黒影「なんだ、それは」
九茂「赤いのは全身の傷が失くなる薬です、でも副作用がとても強烈です。人間なら耐え切れないで死んでしまいます」
黒影「お前もそれ使ったのか?」
九茂「えぇそうです。どうせ貴方、傷を見えないようにするためにそういう格好してるんでしょう?あと、ぶるぶるにも渡して下さいね」
黒影「まぁ、そうだが…。じゃあ、そっちの青い薬は何だ?」
九茂「これはぶるぶるに飲ませて下さい、効能は飲んでからのお楽しみです」
黒影「へーそうか、じゃあ俺は帰るわ」
そう言って黒影がソファーの影に入ろうとした時。
黒影「あ、忘れてた。幽子、離れろ」
幽子「待って下さい、私も行きたいです」
黒影「……どこに?」
幽子「貴方の家です」
黒影「何でだよ」
幽子「夏休みの間ずっと一人なんて寂しいです、お願いします!!」
涙目で見んな、断れんだろうが。
黒影「……うーむ、俺は良いがぶるぶるが何と言うか」
幽子「私が説得しますんで、お願いします!!」
黒影「…ま、なるようになるか。行くぞ、まずは靴を変えにいくがな」
幽子「はい!!」
そして、黒影と幽子はソファーな影に入っていった。
九茂「……私も行きたいな」
そう九茂は一人呟くのだった。
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