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ボーっとノッペリとした天井を暗がりの中で眺めいる私は、このメールの差出人のことが気になってきた。
何故、私の部屋に携帯があったのか?
それに、何故、私の名前を知っているのか…
メールで呼び出された場所は、私の住んでいる部屋の一階だし、101号室の隣部屋は大家さんの娘が確か住んでいたはず…
大丈夫よね?
ううん、きっと大丈夫。
私はだんだん真夜中に人を混乱させるヤツが、どんなヤツなのか一目見たくなってきた。
そして、ベットからむくりと起き上がりバスルームに行って顔を洗った。
タオルで顔を拭いていると、ふと目の前にあるヘアスプレーに目が留まった。
「目潰しくらいにはなるかな…」
私は簡単に身支度を整えて、バックの中にヘアスプレーと知らない携帯を入れ、自分の携帯を右手に持ち部屋を出た。
部屋の外はいつもの夜よりも静まり返っている気がした。
私は周囲に気を配りながら、ゆっくりと階段を降りて行った。
そして、何事もなく一階に着く。
指定された部屋の前を少し遠目から覗くと、ショートヘアの女性が立っているのが見えた。
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