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自由出勤ってことか。悪くないわね。
バイキングだなんて、夕飯代も浮いたって事じゃん。ラッキー。
ちょっと、興味あり。
「でも私、まだ高校生なの」
年はすでに18才になっていたが、卒業するまでは法律上バレるとやっかいなので、面接のみにしていた。
「あなたのような人が来てくれるんでしたら、待ちます。卒業式が終わってから、見学にでもいらしてください」
と、男は名刺を差し出した。
ちょっとマヌケな感じがするけど、紳士的で優しい口調。
今まで見てきたキャッチはやたらキメキメで、バカっぽい話し方のヤツばっかりだったけど、こいつは新しいタイプのキャッチだ。
「気がむいたらね──」
仕方なく、というふうにして、私は名刺を受け取った。
「ご連絡、お待ちしています」
礼儀正しく頭を下げると、その男は去って行った。
THE GOLD
サブマネージャー 村田義弘
私は名刺をしばらく眺め、無造作にバッグにつっこんだ。
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