―少女―

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困る! 激しく困る! いきなり連れて来られて… 首輪みたいなの付けられて 帰れなくなるだなんて…! 今夜っつってたな…。 今夜? 既に夜なんだけど? 『そうね…貴方には、この世界の時間感覚が無いのよね…』 少女は考え込む。 そんな事より、私の帰り道について考え込んで欲しいが 『いいわよ。私どうせ、今夜までしか生きられないから…これあげるわ。』 渡された銀時計…。 文字が三十四個…。 今は七を指している。 『その銀時計の針が、三十を指す頃…。収集者が来るのよ…。』 今現在七時…。 リミットは三十時…。 あと二十三時間か…。
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