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収集者も困っていたが、私はもっと困ってる。
下手したら…
いやこのままだと、下手をしなくても…
帰れなくなる!
私がもがいていると、不吉な音が耳に届いた。
カチャッ
『?』
手首に違和感を感じ、手首を見…………れない。
まさかだけど…
両手首を後ろで繋がれ…た…?
冗談じゃない!
『行クゾ。来イ。』
『ちょ…やめっ!』
私の後ろで結ばれた手首から、長い鎖が伸びてる。
多分私の手首は今、手錠で繋がれてるんだろう。
これじゃぁ…まるで…私は囚人じゃないかっ!
走って逃げたいが、鎖の先を、収集者が持っている…。
つまり、逃げられない。
収集者が無情にも歩き始める。
何処へ連れて行かれるのか…。
もしかしたら
ゴミを処理する場所かもしれない。
………。
下弦は、助けてくれたりしないだろうか?
…無いか。
相手は収集者だし…。
私も諦めるしか無いのかな…。
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