prolog

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ミッドチルダとは遠く離れたとある管理外世界。 外見は地球とそう大差なく、技術力はミッドチルダと肩を並べるぐらい発達している。 しかし、その星はゆっくりと、しかし確実に破滅へと向かっていた。 この星は、その名を口にすることすら許されぬ独裁者・[冥王グランドマスター]に支配されていた。 増えすぎた人口はさらなる飢餓と紛争を引き起こし、慢性病と化した環境破壊は病気と遺伝子障害を生み出しつづける。 犯罪の増加、自殺率の上昇。 強力なドラッグの蔓延に、人体改造の横行。 堕落した政治と結託した大規模な企業犯罪。 この時代にあって正義や平和を叫ぶ者は、その逆しかもたらさない。 この世界の人類は熟れすぎた果実のようにゆっくりと腐っていた。 そんな星に、1人の暗殺者が降り立った。 彼の名は飛竜…。 諜報組織[ストライダーズ]の元エージェントであり最年少の特A級ストライダーで、暗殺と破壊活動のプロフェッショナル。 地球で言う忍者を前身として生まれた諜報組織[ストライダーズ]は、特定の国家に属さないひとつの傭兵集団であり、かつてはどのような依頼にも応じる戦闘、諜報などのプロフェッショナル集団であった。 たとえ、C級ストライダー1人でもよく鍛えた一個中隊に匹敵するとさえ言われていた。 しかし、ストライダーズは飛竜に任務を下した後、ある事件で壊滅した。 詳細は不明だが、それにはもう一人のストライダーが関わっていたらしい。
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