はじまり~運命の出会い~

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初めて彼に会ったのは、看護学校に入学してからです。 2つクラスがあり、彼は隣のクラスでした。 しかしながら、90人近い女子に囲まれた9人の男子の中でも、いつも目立っている。 事例学習で彼のグループは乳ガンの女性の看護について発表した。 真面目に発表をしながらも、リハビリテーションの運動として推奨されている、杉の子体操を踊っている。 教室はドン引き…。 学生時代は隣のクラスながら、積極的に私に接近してきていた。 卒業記念講演では、なぜか隣にいた…。 友人の、うちの学校イイ男いないよねー、という発言に凍りつき、呼吸する事も忘れていた。 これくらいが彼に関する学生時代の思い出だ。 それからは別々の病院へ就職し、記憶もかなり薄らいでいった。 あの時までは…。
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