ごめんね

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あなたはいったわ はにかんで嬉しそうに 『全部だよ』と 弱い私を受け止めて だめな私を励まして そんなあなたを私は最後の最後まで信じきることができなかった あなたの瞳が遠い空を仰ぐとき どうしてもその先にあなたが本当にそばにいたい人がいるのではないかと 疑わずにはいられなかった あなたは昔の人のことを何の屈託もなく話すから 好きだった。愛してた。 そう唱えるから だから私はつらかったの くるしかった
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