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統夜は、空を眺めながら、寮に向かったが、途中にある物が前を横切った。
「アゲハ蝶か……、こんな所にいるとは珍しい……」
統夜は、横切ったアゲハ蝶を眺め、そんな事を呟いた。
そして、アゲハ蝶は裏通りに続く道を可憐に去って行った。
「ん?」
統夜はアゲハ蝶の後を目で追っていたが、途中にあるものが目に入り、疑問の声を上げた。
そこには………、
「イヤッ!離して!」
複数の男に囲まれた少女がいた。
(ハァ……、まさか学園の初登校の日にこんな所を見るとは…)
統夜は心の中で愚痴りながら、男達の所に歩み寄った。
(ついてねぇな………)
最後にそんな事を考えながら男達に声をかけた。
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