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ガチャ!!!
統夜は荒々しく部屋を出ようとした、だが、
ガバッ!!!
アリスが後ろから、統夜の腰辺りに抱き着き、統夜は歩くのを止めた。
「何故………、俺を止める?」
統夜は出来るだけ、憤怒を抑えアリスに訊いた。
「私が捨てられたのは当然です、だから、暁さんは怒る必要は無いんです」
アリスは体を小刻み震わせながら、涙声で統夜に答えた。
「それは違う!!!」
しかし、統夜はアリスの答えをきっぱり否定した。
「え?」
アリスは統夜の否定に素っ頓狂な声を上げた。
統夜はそんなアリスをよそに口を開いた。
「たとえ、アリスに武器としての名が無くても、パートナーとして生涯を共にする人を捨てる奴なんて外道だ!」
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