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「あ、あぁ、ある程度は使えるぜ」
統夜は軽くはぐらかした風にアリスに答えた。
アリスはそれを聞いて、目を輝かせながら統夜に質問を続けた。
「じゃあ、今私が何を考えているかわかりますか?」
アリスは期待の眼差しを統夜に向けながら、統夜に訊いた。
が………
グウウウゥゥゥゥゥ
統夜は全てを見据える瞳を使うまでも無く、アリスが考えている事を答えた。
「腹、減っているのか?」
統夜がそう言うとアリスは顔を俯かせながら、首を縦に振った。
「それじゃ、今から夜食作るから食べるか?」
統夜は微笑みながら、アリスにそう言った。
「はい………///」
アリスは顔を赤くして、俯いたまま、答えた。
トントントン
今、統夜は台所で鍋焼きうどんにのせるネギをきざんでいた。
アリスはリビングで御飯が出来るのを静かに待っていた。
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