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「…………」
アリスは統夜が入って来てから、口をあんぐりと開けたまま、立ち尽くしていた。
しかし、統夜はそんなアリスを気にせず、ソファーの近くにある棚のコーヒーメーカーにセットしているデキャンターを手に取り、テーブルに置いているマグカップにコーヒーを煎れ、香りを堪能しながら飲んでいた。
「って、何で、呑気にコーヒーを飲んでいるんですか!?」
アリスは呑気にコーヒーを飲んでいた、統夜に大声で訊いていた。
「なんだ?いきなり大声で怒鳴って?」
統夜は怒鳴っていたアリスに首だけを向け、怒鳴った訳を訊いた。
「なんだ?じゃ、無いです!なんでいきなり上半身裸でリビングの出入口から入って来ているんですか!?」
アリスはまくし立てるように統夜に疑問をぶつけた。
「別に、俺の家なんだから、何をやろうと勝手だろ?」
しかし、統夜は半狂乱したアリスに面倒臭そうに答えた。
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