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「そ、それはそうですけど………」
アリスはそう言って、頬を赤く染めながら、俯いた。
統夜はそんなアリスを無言で見ながら、コーヒーを啜っていた。
そして、統夜はコーヒーを全部飲み終えると、ソファーから立ち上がり、マグカップを台所に置き、やっと口を開いた。
「これから俺は出かけるが、アリスはどうする?」
統夜はリビングの出入口の扉に手を掛け、顔だけをアリスに向け、そう言った。
「え?………今からですか?」
俯いていたアリスは壁に掛かっている時計を見て、統夜に尋ねた。
「あぁ、少しやる事が出来たからな」
統夜もアリスにつられ時計を見た。
「それじゃ………、私も……ついて行っても良いですか?」
アリスはそんな統夜を見て、先程よりも頬を朱く染め、統夜に願った。
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