修羅ノ道ヲ歩ム少年

†クラスメート†

「…別に構わないが、多少疲れるぞ？」

統夜は時計から目を離し、再びアリスを見た。

「大丈夫です！」

アリスは統夜の問いに、元気良く答えた。

「そうか、なら先に玄関で待っていてくれ」

統夜はアリスの答えを聞くと扉を開け、廊下に出てそう言った。

「…わかりました」

アリスは少しの間を置き、そう言い返した。

数分後…

統夜は制服に着替え、玄関に向かっていた。

「暁さんはなんで制服に着替えたんですか？」

統夜が玄関に着いた時、先に待っていたアリスがそう尋ねた。

「用事が済み次第、学園に行くからだ」

統夜は冷静にアリスに答えた。

「そうなんですか、あっ！そう言えば、暁さんはなんで私と同じクラスって知っているんですか？」

アリスは統夜の答えに頷き、先程から疑問に思っていた事を統夜に訊いた。