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「ハァ~、日向先生は相変わらずいい加減じゃな、ワシの仕事を増やしおって………」
統夜の言葉を聞いた学園長は溜め息混じり独り言を言い、統夜は更に疑問を抱く。
「話しが全然解らんぞ?」
「なに、簡単な事じゃ【修羅一族の神童】が一般の試験を受けても意味が無いじゃろ」
学園長は今だ理解できていない統夜に簡潔に説明をするが統夜の表情は優れない。
「……何故【それ】を知っている?」
統夜は学園長の言葉に言いよう無い緊張に包まれて搾り出すように問う。
「フォッフォッフォ、何でかの~」
しかし、学園長は統夜の問いを含み笑いで濁す。
「答えろ…!【それ】は国家機密以上に知る者はいない筈だッ!」
統夜は学園長の的外れな言葉に苛立ち高圧的言い放つ。
「そういきり立つんじゃない小僧、ワシもそれなりに偉いんでの王国の事情位把握できるんじゃ」
学園長は統夜を宥めて穏やかに説明する。
そして、目的地である学園長室に辿り着き二人は静かに室内に足を運ぶ。
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