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統夜は学園長に警戒をしつつ室内に足を運ぶ。
「それで俺はどうすれば良い?」
「それでは小僧の真の【力】を見せて貰おうかの」
椅子に腰掛ける学園長を横目に統夜は訊き、学園長は机に肘を着いて答える。
「…良いのか?そんな事をして?」
「大丈夫じゃ、小僧が気にする程この建物は脆く無いぞ」
「そうか…、なら三割位から、始めるか…」
統夜はそう呟き、その場で瞼を閉じた。
「さて、【修羅一族の神童】の実力拝見と行くかの」
集中している統夜を眺め学園長は言葉を吐く。
「スゥー…ハァー…」
統夜は深呼吸をしながら身体の中に閉じ込めた【力】を少しずつ解放していった。
「ハァァ…!」
「フムゥ…魔力の質は噂以上じゃの」
統夜は【力】を解放して周りに風を纏わせる、学園長はその動作を見て少し驚いていた。
「ジジイ!そろそろ半分程出すから気をつけろよ!」
統夜は周りに纏う風で聞こえないと思い少し大きな声で言い放つ。
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