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「ジジイ、俺はもう帰るぜ」
統夜は、することが無くなったので部屋から出て行こうとしたが、
「待て!」
意識が戻ったばかりの学園長が統夜を呼び止めた。
「なんだ?まだ用があるのか?」
統夜は怠そうに学園長に振り返った。
「まだ、クラスを決めていないじゃろ、だから、呼び止めたのじゃ」
学園長は少し窶れた顔をしながら答えた。
「そうだったな、ジジイが気絶して忘れてたぜ、んで、俺はどうすればいいんだ?」
統夜は思い出し、学園長に訊いた。
「ハッハッハッ、少年には自由にクラスを決めて貰って構わよ」
学園長は笑いながらそう答えた。
「それはどう言う意味だ?」
統夜は学園長の言葉が理解出来ず、学園長に訊き返した。
「実はあの【力】を解放させたのは、クラス分けの試験だったのじゃ」
学園長は淡々と説明をした。
「そして、試験の結果、少年は自由にクラスを決めて良いと判断した」
学園長は説明を終えると、豪華な椅子に腰掛けた。
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