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ドラゴン「あ~、ヒマだな。」 アゲハ「…アナタ仲間はいないの?」 ドラゴン「そんなの聞いてどうすんだ?」 アゲハ「いや…その仲間取っ捕まえて八つ裂きにしようかなぁ~…って♪」 ドラゴン「笑顔で怖い事言うなよ…。つかそんな事言ったら教えるはずねぇじゃん。」 アゲハ「冗談なのに…。」 ドラゴン「なんでだろうな…、お前が言うと冗談じゃねぇ気がするんだ。」 アゲハ「そんなのど~でもいいじゃん!教えてよ、どうせ私縛られてんだからめった刺しなんて出来ないんだから。」 ドラゴン「…仕方ねぇーな。俺の仲間は遠い所に居るんだ…。」 アゲハ「あぁ、置き去りにされちゃったんだ!」 ドラゴン「ちげーよ!俺の仲間は俺の存在を知らねーんだ…。」 アゲハ「あぁ陰が薄いから?」 ドラゴン「家庭の事情ってやつ…。お前はだまってろ」 アゲハ「…。」 言われ通り黙ってみる。 ドラゴン「おいらの母ちゃんおいらの父ちゃんと駆け落ちしてドラゴン村から逃げて来たんだ…。ある日村の長老みたいな奴が現れておいらを捨てたら村に戻してやるって…母ちゃんと父ちゃんはもちろん断った。」 アゲハ「…。」(ドラゴン同士の駆け落ちって…?) ドラゴン「でも長老は腹を立ておいらを殺そうとした…。母ちゃんと父ちゃんはおいらをカバって殺されたんだ…。そして長老も父ちゃんの最後の炎で死んだ…。村のドラゴン達は長老が死んだ事だけしっていてどうやって死んだか分かってないんだ…。だからおいらは仲間なんていらない…邪魔なだけだ…」 アゲハ「……。」 ドラゴン「????」 アゲハ「……………。」 ドラゴン「おい?」 アゲハ「………………。」 ドラゴン「もう喋っていいんだぞ?」 アゲハ「…あ、喋ってよかったんだ。」 ドラゴン「…。」 アゲハ「不細工なドラゴンにも辛い過去はあったんだね…。」うんうんと私は頷く。
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