閑話休題

3/3
前へ
/20ページ
次へ
人間の重要な部位は、その多くはデリケートに出来ています。 実感できるのは、眼球、鼓膜、脇腹や脇の下、後は性器といったところでしょうな。 では、人間が日常で大いに頼っている『手』はどうでしょうか。? 手は元々、中々優れた感覚器官なのですよ。 眼を閉じたまま何かに触れても、その何かの形、柔らかさ、温度等感じられるでしょう? 何を当たり前な、といった顔ですが、これはとても凄い事なのですよ。 考えてみてください。人間の手以外には不可能でしょう? 古来では希少な香辛料の取引の際、沢山を舐めて品質を確かめるわけにもいかないので、指で触れた感覚で良し悪しを判断していたとか…。 さすがにこれは眉唾ですが(笑) では、今回は手を使ったある感覚をご紹介しましょう。 まず、両手の指を軽く曲げ、指と指の間を開きます。 そしてそれぞれの指先が、逆側の指と指の間に着くように組み合わせます。 この時手のひらは合わせず、間に空間を作っておきます。 こうすると、祈るように組み合わせるよりも一体感があると思います。 そして両指から自分の脈を、間の空間から体熱を…生きてる者だけが持つ感覚を感じられるでしょう。 これは、非常に大事な感覚です。 生きている事を実感し、感謝しましょう。 え? これで終わりですよ?
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加