正と負の遺産

2/3
前へ
/20ページ
次へ
こんな話は如何ですかな? この世に数多く存在する生命に関するお話です。 ソメイヨシノ、という樹、日本人の貴方ならご存知ですね? 綺麗ですよねぇ。 サクラと言った方がしっくり来ますかな。 ソメイヨシノは、それ自体が人間によって創られた、完成された種なのです。 花が散るまでに葉を伸ばさないよう人間に望まれ、そうなるよう創られた人工物。 前置きが長くなりましたな、本題に速く入りましょう。 ソメイヨシノ同士では、自然に子孫を残す事ができないのです。なぜなら、人間により遺伝子を統一されたため。 生物は自然に、同じ遺伝子同士で子孫を遺す事はできないのです。 では、人工的に、無理矢理同じ遺伝子同士を掛け合わせたら? 或いは、全く異なった遺伝子同士を…。これを念頭に置いて聞いてください。 さて、全ての生命は余すものなく遺伝子を保有しています。四種類の塩基で織られた神秘の配列、DNAです。 え? 私の話し方が勿体ぶっててムカつく? まあその辺が『無知に劣る』、なんて馬鹿にされる由縁なんでしょうねぇ…ははは(涙) 気を取り直して。ここからは少々生々しい話になります。 もしもそう言った表現が苦手でしたら、続きは聞かない事をお勧めします。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加