01 傷を負った少年
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右目の眼帯で分からなかったが、優しそうな顔立ちだ。 ぼんやり見ていると、その眼帯くんはこちらをちらりと見遣った。 左目が私を捉える。 笑ってくれるのかと思いきや、表情ひとつ動かさない。 心拍数が早くなり、 「あ、あの……」と間抜けな声が出る。
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