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騒がしくなる教室。
瑞希の友達は詳しい事情を
聞きたがっていたし、
他のクラスメイトもざわつき始めた。
そんな中、俺は
何も話してくれなかった叔母さんの事や
何より、瑞希の事を考えていた。
「静かに~!
えぇ、斉藤は肺炎で
入院する事になったそうだ」
――キーンコーンカーンコーン
桜井が言い終わると共に
チャイムが鳴った。
「では、詳しい事情が知りたい奴は
放課後、先生の所へ来い!んじゃ」
そう言って桜井は
教室を出ていった。
その後みんなが
口々に話し始める中、
俺は桜井の元へ走っていった。
――自分を追う影も知らずに…
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