~冬~

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「ドア、開けてくれないか?」 ――俺は確かめたかった。 「だ、駄目だよ。 ほら…あたし風邪ひいてるし」 ――瑞希は軽い肺炎だと、 「少し顔見るだけでいい。 そしたら帰るから」 ――自分の考えている事は 全て間違っていると、 「……いや」 ――瑞希は 「……なら、 勝手に開けるぞ」 俺は玄関の隣にある プランターを持ち上げた。 ――自分の隣で、 「……明?」 ――ずっと ………ガチャッ 「っ!?」 ――笑っていてくれると、 ………キィィ―― ――信じたかった………      
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