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――明は病院を出て
家に帰っていた…
あの後
瑞希に誕生日ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを渡した…
小さな青い薔薇の
ﾈｯｸﾚｽ
少し遅れたけど
瑞希は喜んでくれた
…そして
叔母さんが来たので
俺は話があると言い廊下に出た
自分に
出来る事を瑞希にしてあげたい…
そう言うと、叔母さんは
"ありがとう"
と言ってくれた…
まだ元気はないけど…
できるかぎり病院に行って
自分に出来る事をしよう…
帰り際に見た
瑞希の胸元に光る青い薔薇が
明の考えにより一層
重みを与えた…
――これから
始まる日々は
決して
楽なものではないだろう…
…それでもいい
俺は瑞希の
隣に居たいんだ…
――明の上に広がる
春の青空は澄んでいた
雲一つなく
まるで今の気持ちのように
穏やかで
優しかった…
.
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