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――夏
日差しが眩しい、
8月
高2の夏休み
俺は去年と同じく、
夏期講習に向かっていた。
去年は隣に瑞希がいたのに……
まぁ、そんな事を考えても仕方がない。
そう自分を奮いたたせ、学校へ向かった。
――…学校に着いて
辺りを見渡した。
(まだ来てないかな…)
その時、
後ろに気配を感じた。
「おっす!明」
「……おはよ」
剛だった。
そして探していた人物もコイツだ。
「話ってなんだ?」
俺は早速、本題に入った。
剛を探していたのは
昨日剛からメールがきたからだった。
「まぁ、とりあえず
さぼろうぜ♪」
「…はぁ?」
驚いた……
夏期講習は、
テストの点が悪かった奴は全員参加。
(瑞希の様に自主参加する者もいるが)
あまり成績は良くないけど
授業は真面目に受けていた剛が
さぼるなんて…
「…分かったよ」
何か大切な話なんだろう…と思い
剛と校舎の屋上に向かった。
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