面接

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店内で立ち読みしながら待つ事にしたらしい不良君。 「なんなんスかね?あれ」 俺は先輩にそう言った。 あれとは不良君の事だ。 「良いじゃん、面白そうだし」 先輩はケラケラと笑いながら仕事に戻った。 まぁ確かに、キャラ的には……薄い様で濃い……な。 それから不良君はちゃんと店長が来るまで待ってました。 漫画を読破したり外でタバコを吸ったりと…… 「おはよう」 「あ、おはようございます。店長、面接希望の方が……」 店長は、嬉しそうな顔をして内容を聞いて来た。 早朝組が不足しているウチは時間が合えば貴重な人材だ。 「実は……もう居るんです」 「え??何処に……」 店長がそこまで言ってから不良君が割って入った。 「働きたいッス」 「うぉ!!?」 そりゃそうなるよね…… 突然背後から出られたら誰でも、うぉ!!?だよ。 「あぁ……そう、君ね」 店長も若干引き気味で不良君を見やった。 きっと俺と同じ事を考えてるんだろうな…… 「電話受けたの誰??」 店長が俺にそう聞いた。 「誰も」 はぁ??と店長が言う だって誰も受けてないもん。 「勝手に居座ってたんスよ、4時間近く」 「働きたいんス」 働きたいからって4時間も待たないよ、普通…… 店長は色々言いたそうな顔をして俺達を交互に見て、話す相手を不良君に決めた。 「……履歴書はある?」 「…………」 何故悩む、不良君……
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