1、覚醒

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『ガチャッ!!』 「おはようございます!!真夜姉様♥牙凰兄様!雷斗兄様!」 ドアから入って来た愛らしい男の子が礼儀正しく挨拶をする。 「おはよう!冬我!!」 「オッス!!」 「…おはよう…♥」 早波家のアイドルで末っ子の冬我(トウワ) 12歳。 成績優秀で礼儀正しく、年の割には低い身長、色素の薄い髪に、大きな瞳で愛らしい姿にみんなメロ②だ♥ 「真夜姉様今日も綺麗です♥」 「…ありがとう…冬我も可愛いょ…」 よし②と頭を撫でてやると嬉しそうに笑った! それを見ていた牙凰… 『ずるいぞ!!冬我!!俺も撫で②された-い♥ハッ!!…冬我みたいに愛らしくなれば!?』 「真夜!!見て見て~♥」 「…?」 呼ばれて振り向いた先にいたのは…頭にでかい花飾り、ピンクのフリ②ドレスを身に纏い、厚化粧をした化け物!?…もとい、牙凰が立っていた… 「「…」」 固まる兄弟… 「…」 無表情の真夜。 「俺ってラブリ-!?」 ラブリ-どころか、何か間違ってるょ… 「…お腹すいた…」 だが欲望に忠実な真夜にはどうでも良いらしい…あっさり無視した… 「えっ!?反応なし!?なんで俺には冷たいの~真夜?」 その暑苦しいところが原因だと未だ気づかない牙凰であった…
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