3

2/11
前へ
/42ページ
次へ
「食いもん、持ってこい!」 奴隷が僕の方へ、果物を運んでくる。 まだ三時か。 「ええい、トロい…。おい、お前だよ!そこの!」 振り向く奴隷は、まだ幼い女の子だ。 しかし、僕にとっちゃそんなこと、全く関係ない。 「こっちに来なよ」 「…はい」 ハハハ、僕にびびってやがる。 奴隷というのは、どうしてここまで愚かなのだろう。 「君は…、」 「王様は、どうして私たちのことを、上目から見るのですか!?同じ人間なのに…」 「……」 城内が、一瞬にして固まったように見えた。 …こいつ、命知らずか…はたまた、ただの馬鹿か。 さて、僕は、どんな反応をしてやろうか。  
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加