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「お袋も同じ病気で苦しんでいるじゃん?病気ってさ何でもそうだけど同じ病気にならないと苦しみを理解出来ないじゃん。だから、俺っちの家族の中で、俺しかお袋の気持ちを分かる人がいないから、俺がまず病気を治して一生お袋の面倒をみてやるんだ」 卓の言葉を、私はそのままお母さんに伝えると、お母さんは号泣していた。 「あの子…母親依存症だったんです。同じ病気だから、きっと私に苦しい 苦しいって伝えたかったんだと思います。でも男の子だし頑固だから苦しいって本音を言えなかったんですよね」
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