不可能

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巧「兎に角、珠を探そう」 探すこと、三十分。 良介「あったぞ、けど…」 巧「お、あったか。え?」 一同「‼」 皆が、見た物は、手招き為ている、子供の両手だった。 一同「…」 暫く、皆が考え込んでいると、良介が喋りだした。 良介「俺が見付けたから、俺が触る」 巧「馬鹿野郎‼軽く考えんなよ。子供の手が、手招きしてんだぞ。もしかすると…」 良介「じゃぁ、巧は、此処に一生とどまるきか?」 巧「…」 良介「じゃぁ、決まりだな」 良介が、珠に手をかざした瞬間、子供の両手が、良介の両手を掴んだ。 良介「糞‼びくともしない」 良介「‼。何かが、出ていく感じがする」 暫くして、良介は倒れた。 巧「良介‼おい良介‼」 良介「俺…は…もう…だめ…だ…はや…く…こ…の……へ………や…………か……………………………ら」 巧「良介‼良介⁉」 ギィ 桓汰「扉が開いた。早く皆外へ」 タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ 巧「良介⁉良介‼良介…」 桓汰「巧も、早く‼」 巧「良介…良介」 ガシッ 巧「何する桓汰‼良介を起こさないと」 桓汰「ふざけるな‼」 パン‼ 巧「何するんだよ桓汰…」 桓汰「良介は、二度と起きないんだ。それが解らないのか⁉」 巧「…」 桓汰「良介の死が、気に食わないんなら、良介の分まで、お前が生きれば良いだろ?」 巧は、軽く頷いた。 桓汰「じゃぁ、出よう」 子供部屋を後にした一向は、ロビーに向かった。子供部屋から、見つめる、謎の影に気付かずに。 謎の影「今更、還ろうなんて、甘いね。人が一人死んだ事によって、呪いは始まってるんだから。ヒヒヒヒヒヒ」
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