序章

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      「‥‥大丈夫‥?」     ママの不安そうな顔に、ぼくは小さく笑ってみせた。     「もう今日から1年生なんだよ?」     ぼくが笑えば、ママは笑ってくれる。     ぼくが小さな頃からずっと、ママはいつも仕事ばかりしているひとだった。     ぼくが泣くとママが心配するから、ぼくはいつも笑っていた。     そうすればママは、ぼくに笑顔を見せてくれたから。      
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