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名前も分からない駅の近くにある古びた家の前。
知っているけど、知らない場所。都会とはかけ離れた小さな村。
もう暗くなりそうな時間なのに自分はここで何をしていたのだろう??
そう思い、足を上げ歩き出そうとした時、家の方から音がした。
トュルルルル..
トュルルルル...
その音がした途端に周りにいた人がこちらを向いて動きを止めた。
「電話が鳴ってる。電話が鳴ってる。」
「あぁ、やめてくれ~」
「もう聞きたくない!!」
「また..電話が鳴り出したぁ~」
みんなが青い顔をして、何人かはその場所から逃げ、何人かは泣き出し、何人かは、狂ったように叫び始めた。
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