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微熱でフラフラしながら角を曲がり、家が見える。あー、1日疲れた。
あと3メートル程で家に着く。少し安心していた。
ため息をつき終わる前に、後ろから全速力で人が走ってくる音が聞こえる。
何かな?振り返る前に男が後ろから首に手を回される。そして、もう一人が目の前に立っていた。
女が襲われる場合は2種類あると思われる。体か金か、どっちかだ。私は冷静にどっちが目的なのか、彼らの行動で理解しようとした。
私の場合は金目的だった。しかも2人で1人を狙うのです。
時間は夜の7時10分を少し過ぎたあたり
2人組の年齢はいってて高校生、中学生くらいだと思う。
目の前に立った男はまず、顔面を殴ってきた。女は顔を殴ると手を離すと思っているらしい。
拳で殴って離さなかったので、今度は首に手を回し、膝で顔面を攻撃してきた。その時は後ろにいた1人は後頭部から腰にかけてを手当たり次第に殴っていた。
少なくみて、30から40発は殴られたと思う。
雪が数センチ積もっていた。真っ白な雪の上に、真っ赤な血が下を向くたびに滴り落ちている。
そんな状態が何分か続き、急に彼らは弾かれたように逃げ出した。
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