戦う!セバスチャン

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今日の俺は上機嫌だ。 なぜかって?それはな…。 くっくっくっく…… 【ついに完成!コレさえあれば、みな俺に跪くこと間違いなしだ!今回の薬はスプレータイプだからな、隙あらばシュッだぜ!】 ふやーっひゃっひゃっひゃー 性懲りもなく、ヘイヂはまた怪しげな薬を作ったようだ。 ヘイヂの高笑いが当たりに響き渡るなか、一つの影がつかつかとヘイヂに近寄ってきた。 「お?ヘイヂじゃないか。そんなとこで何してるんだ?」 そこに偶然現れたのは、デーデマン家のコック兼何でも屋のデイビッドだ。 (何でも屋じゃないぞ~BYデイビ) くっくっくっく…… 【来たな。鴨がネギしょってWelcomeってヤツか。いや、飛んで火にいる夏の虫だーー!】 ドッカーン! (ヘイヂの後ろで、戦隊モノなどに使われる火薬が意味なく爆発した) …どっちでもいいよ。 と、心の中で密かに思ったデイビッドだった。 「で、今回は何よ?」 もう当たり前のような口振りでヘイヂに問う。 【ふっ…そんなに焦らずとも教えてやるさ。まったく、せっかちなやつだな。】 そう言って、すかさずスプレーをデイビッドめがけて吹きかけた。 「おわっ、何を…っ」 ヘイヂがデイビッドに薬を吹きかけると、たちまちデイビッドは煙につつまれていった。 煙が晴れると、そこには小さい子どもが立っていた。 短いブロンドの髪に、少しダボダボな白いコック服。間違いなくデイビッドだ。 「ん~、やられた。これじゃ、調理台が高すぎて料理ができないな」 そこかよ!と、突っ込みたくなるくらいにルーズなところも、まさしくデイビッドである。 【…成功だな。今度こそヤツに…ヤツにコレを!】 ふふふ…ははは… また、高笑いが響いた。そんな上機嫌なヘイヂにデイビッドがふと尋ねた。 「なぁ、これいつになったら戻るんだ?」 【さあな、ちなみに解毒剤はつくってない。】 やっぱり…とデイビッドは思った。 「さて、どうするかな」 頭をポリポリとかきながら、地べたに座り込んだ。 するとそこに、またまた一人やってきた。
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