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「おや?ヘイヂじゃないか。…と、そこにいるのはデイブくんかな?」
【な、ユーゼフ…】
ヘイヂは、さっきまでの上機嫌とはうらはらに、今度は硬直してしまった。
「なんだか楽しそうだね。僕も交ぜてよ」
なにやら新しい玩具を見つけたかのようにユーゼフはニコニコしながらヘイヂに近づいた。
【く、来るな…っ。】
「これ、何かな?」
ユーゼフはヘイヂの持っていたスプレーを取り上げた。
【か、返せっ!そ、それは、俺のヘアースプレーだっ!】
ヘイヂは苦し紛れに嘘をつく。が、ユーゼフは楽しそうにヘイヂに言った。
「嘘はいけないなぁ。僕はしっかりさっきの現場見てたんだから(ニッコリ)」
もの凄い笑みを浮かべるユーゼフ。
「あ、そうだ。良いこと思いついちゃった。セバスチャンのトコにでも行って、このスプレーでからかってこよっと」
そう言ってユーゼフは、スプレーを持って去っていった。
【ちくしょう…やられた…!あれは、二度と作れない代物なのに…!】
「まぁ、そう言うときもあるって」
デイビッドはヘイヂの肩をポンと叩いた。
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