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…とまぁ、冗談はこの辺にしておいて。
はてさて、ヘイヂの居なくなったこの場はどうなるのか。
残されたミニデイビッドとミニセバスチャン。
そしてユーゼフ。
「さて、どうするか…」
セバスチャンは小さくため息をついた。
「じゃあ、僕が寿命3年分で元に戻してあげようか?」
ユーゼフが満面の笑みで言うのに対して、セバスチャンは無表情で。
「結構です」
と、キッパリ拒否した。
やっぱり、ハニーと言えど、寿命は惜しいのだろうか…と考えるデイビッドであった。
「とりあえず、別の部屋にでも行って考えようか。ハニー」
そう言って、デイビッド達は適当な部屋へ向かった。
少しの間、沈黙が続く。
そして、静寂を断ち切るかのように、ユーゼフが口を開いた
「じゃあさ、寿命は諦めるから他のことで手を打ってもいいよ?」
ユーゼフは何かを企んでいるようだ。
いつもと同じ顔に見えて、実は微妙に変化があるようだ。
「…また、ろくでもないことを考えていますね?ユーゼフ様」
ユーゼフの考えていることが手に取るように伝わってくるのか、セバスチャンは疑いの目を向ける。
「いやだなぁ、セバスチャン。だだ、君たちが僕の前でイチャイチャしてくれればいいかなぁって思ってるだけで、他には何もやましいことなんて考えてないよ?」
「ユーゼフ様、それは十分やましいですよ?」
もう、半ば呆れ顔になっているセバスチャン。
そこに、先ほどから一緒にいるデイビッドが口を開いた。
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